サックスのマウスピース構造、種類

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マウスピースも最初はケースと一緒に付いてきた既存のものを使うかもしれませんが、

マウスピースにも色々あります。

今回はマウスピースの種類を紹介いたします。

 

マウスピースの構造

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ティップオープニング

リードの先からマウスピースの先端までの隙間のこと。

息の量や音量に影響する部分です。

 

フェイシング

マウスピースの先端からリードが接するところまでの長さを指す。

リードが振幅する部分で吹奏感や音の反応に影響します。

種類は大きく、ショート、ミディアム、ロングがあります。

短いものは明るくクリアで、長くなるに連れダークで柔らかいサウンド

長さに加え、カーブの角度、形状によって変わる。

 

ティップレール

マウスピース先端のカーブを指し、音のニュアンスやコントロールに影響します。

レールの幅が狭いと、音の立ち上がりが早くニュアンスをつけやすいが

コントロールレンジが広くなります。

幅が広いと、ニュアンスや音量が安定し、コントロールしやすくなります。

(リードミスしにくくなる)

 

ウィンドウ

リードとマウスピースが接していない部分を指します。大きいと息の抜けが

よくなり、小さいと音質がまとまりやすくなります。

 

 

マウスピースを変えるメリット

マウスピースにも寿命があります。

平均3年と言われていて、厳密にはカットが丸くなり、

音の立ち上がりが悪くなったときに替え時といっていいでしょう。

歯列の関係でそこだけレールがアンバランスに減ったりする。

その結果、リードも合わなくなり、コントロールが難しくなります。

 

他には楽器が変わると共に変える人もいます。

楽器は例えばヤマハのサックスを使っているとします。

5年ぐらい吹いて、そろそろ変えたいなと思い、思い切ってセルマー

するとします。ヤマハのマウスピースにセルマーのサックス本体を吹くとします。

そうしたら抵抗感も違うし、吹き心地が違くなると思います。

そのときに変えたりします。

 

あとは、目標としている方がマウスピースを変えたときに変えたりする方もいるようです。

 

マウスピースの種類

エボナイト(ハードラバー)

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温かく太い響きでジャズ、クラシック、どのジャンルでも使えるマウスピースです。

Saxらしい音で合奏の中でも溶け込みやすいです。

 

アクリル樹脂、フェノール樹脂

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音が鳴らしやすくレスポンスは良好です。アクリルなので様々な色の種類があります。

デザイン性があって、初心者向きのマウスピースです。

 

クリスタルガラス

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明るく輪郭がはっきりとした音で大音量は出ずらいです。ですが細やかな吹き方の変化に

きちんと変化するので繊細な表現ができるでしょう。

かなり抵抗感があり、素材がクリスタルガラスで割れやすい。

 

メタル(ブラス、ステンレス、ブロンズ)

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華やかな音色で大きな音量が出ます。ソロプレイヤー、ジャズプレイヤー向きのものです。

色は、銀と金があり、それぞれに特徴があります。

 

銀…ダークで深みのある音色です。

金…明るく華やかな音色です。

 

ティップレールが広いマウスピース

抵抗感が強く、音色が柔らかいです。

息を吹き込みすぎてリードミスする可能性がある方にオススメです。

鳴らすには多くの息が必要で吹き込んでもリードミスしにくいです。

合奏中で大きな音を奏でたい時に重宝するかもしれません。

 

ティップレールが狭いマウスピース

抵抗感が弱めで演奏しているとすぐに疲れてしまう方にオススメです。

抵抗感が弱めなので息が少なくても鳴らすことができ、音程も合わせやすい。

バテることがないが、音量はティップレールが広いマウスピースより出ずらい。

 

まとめ

今回はマウスピースの構造と種類をご紹介いたしました。

こういったことを踏まえて試奏してマウスピースを厳選していきましょう♪

次回は、S,A,T,B SAXのそれぞれのマウスピースの種類をご紹介します。